松村さんが作るノートは小さめ。「ちいさい」というのはそのままサイズ感のことです。製本機や裁断機でなく、松村さんの手のなかで作れるサイズのもの。それはお客さまが、手で書くという行為に繋がるためのサイズ。手から手へ繋ぐことを大事にしたいという想いから。 無地のノートは、なんでも受け止めます。文章にならないような物語が、人の手に渡ってから始まるんです。とてもわくわくします。どんな子に育ててもらえるのか、わたしにはわからないけど、そういう距離感がいいなあ」 「使い手にノートを育ててもらう」、その考え方がとても謙虚で、まっすぐで、使い手である私たちもノートに向き合って文字を綴りたくなりますね。