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暮らしに花の彩りを

アンティークフラワーショップ「BlowmistBOOM」

ここ数年、特に女性の間で広く浸透している「ボタニカルブーム」。
最近では「ボタニカル系女子」なんていう言葉まで流行しはじめ、もはやブームと言うよりカルチャーのように私たちの暮らしに根付き始めています。

ボタニカルとは、植物や草花など自然の中にあるものを指します。
よく見かけるのは、シャンプーや洗顔料といったヘアケア商品やコスメ商品。植物由来なので体に優しく、美容や健康にも効果的なイメージですよね。

そんなボタニカルの流れは、お花のトレンドにも影響を与えています。
それが、ワイルドフラワー。最近では結婚式のブーケに用いられることも多く、注目を集めています。

今回は、そんなワイルドフラワーをブームになるもっと以前から取り扱っているお花屋さんをご紹介したいと思います。



アンティークなお花屋さん、BlowmistBOOM(ブルーミストボーン)。










BlowmistBOOMは、京都・「二条」駅から御池通りを東にまっすぐ歩くと左手にあります。実は、以前こちらのキラリオマガジンでご紹介した観葉植物専門店「cotoha」の姉妹店なんです。(キラリオマガジン:vol.102「cotoha」

一般的な、「色とりどりで華やかなお花屋さん」と言うよりも、アンティークカラーを中心とした大人可愛いクラシカルな雰囲気の漂うお花屋さんです。

お話をお伺いしたのは、BlowmistBOOMで働く橘みずほさん。ここでは務めて2年半ほどですが、以前の職場からも合わせると、もう10年以上お花に携わるお仕事をされている根っからのフローリストさんなんです。



圧巻の品揃え。






店内に入ると、まず天井一面に吊るされたドライフラワーの数々に圧巻!(取材に伺った時はちょうど入れ替え時期で、これでもかなり少ない方なのだとか・・・。)
フロアからも天井からも漂うお花と干し草のいい香りにうっとりして、思わず立ち止まってしまうほどです。

BlowmistBOOMの特徴のひとつに、ドライフラワーやワイルドフラワーの品揃えの豊富さがあります。
もちろん生花の取り扱いもありますが、他のお店ではなかなか手に入れることのできないドライフラワーやワイルドフラワーが常備されているため、わざわざ京都以外の遠方からも訪れるお客様もたくさんいらっしゃるのだとか。

最近ではドライフラワーをショップや住宅展示場・花器展示会等のオブジェとして飾られるところも多く、リースやブーケ対応へのご要望も増えているそうです。

確かに、生花のイキイキとした鮮やかさも魅力的ですが、ドライフラワーならではのアンティークな色合いやシックな雰囲気も落ち着いていて素敵ですよね。



ドライフラワーの楽しみ方。




生花を楽しんでからドライフラワーにしようと思い、枯れ始めた頃に乾かし始めたら花びらが落ちてしまったり色味がくすんで綺麗にならずに失敗した・・・なんて経験ないですか?

実は、ドライフラワーは元気で新鮮な状態のまま乾燥させないと綺麗なものにはならないのです。ですので、BlowmistBOOMでも入荷の時点で生花で売るものとドライフラワーにするものとを分けており、生花を楽しんでからドライフラワーに・・・という「いいとこ取り」はしていないのです。

新鮮な生花を風通しが良く湿気が少ないところで陰干しすれば、2週間ほどでできあがります。ドライフラワーと言えども生き物ですので、永久に楽しめるわけではなく3ヶ月〜6ヶ月が寿命と言われていますので、その間の色や表情の変化を楽しんでいただければと思います。

ドライフラワーを作る時期として乾燥する冬場がベストですので、ちょうど今ぐらいはチャレンジしやすい季節かもしれませんよ!



注目を集めているワイルドフラワー。




冒頭でもご紹介した通り、ボタニカルの流れを受けてワイルドフラワーを求めて来店される方も増えています。

ワイルドフラワーとは、シダ類や樹木を含む野生の草花の総称で、オーストラリアや南アフリカを中心とした自然の温かい環境で自生した花たちを指します。日本では珍しい花ばかりで、その名の通り野性味あふれるワイルドで生命力のみなぎる草姿が魅力です。
その抜群の存在感は、スワッグとしてお部屋のインテリアに用いても素敵ですよ。



BlowmistBOOMが醸し出す世界観。




BlowmistBOOMでは世間でボタニカルブームが巻き起こるより以前、2013年のオープン当初からすでにワイルドフラワーを取り扱っていました。
ドライフラワーにしてもワイルドフラワーにしても多種多様な商材を取り扱っているのは、お客様のどんなご要望に対してでもお応えできるお店でありたい、という想いがあるからです。

ブーケにしてもリースやスワッグにしても、生花だけでは提案の幅に限りがあります。「可愛く」「上品に」「鮮やかに」「大人っぽく」「クラシカルに」「アンティークに」などなど、様々なご要望にお応えできるのは、それだけたくさんの品揃えがあってこそ。生花とドライを組み合わせたり、ディスプレイでインパクトのあるワイルドフラワーをご提案したり・・・BlowmistBOOMだからこそ作り上げることができる世界観が、そこにはあります。




「お任せで」と、依頼を受けることもしばしば。旬のお花やドライフラワーを組み合わせたりして、ささっとアレンジしてくれますよ。



店長不在。






BlowmistBOOMには、いわゆる「店長」という肩書の人はいません。
もちろん、売上管理の責任者や顧客対応の責任者等、各部門の担当や責任者は存在します。ですが、ピラミッドのように上下関係が成り立っているわけではないのです。
ですから、誰かの指示のもとにスタッフが動いたり、マニュアル通りにお客様に対応する、といったことはありません。

小さなお店と言えども、それでひとつの組織がうまく回っているなんて信じられない・・・!笑
橘さんに理由を聞いてみると、同じ方向を向いたメンバーたちが常に情報交換と共有を行いながら働いているので、誰か一人がトップに立った状態でなくても問題がないのかもしれない、とのこと。

例えば、店内に展示してあるブーケやリース。スタッフそれぞれが独自の観点で情報収集を行い、雑誌で見かけた最近のトレンドやお店のディスプレイで素敵だと思った組み合わせ等々、「こんな風にしてみたらいいかもよ!?」といった会話を常に交わしているのです。大切にしているのは、「やってみよう!」という姿勢。
初めから否定することはありません。

BlowmistBOOMのスタッフ間では、しょっちゅうお互いのことを褒めあっているそうなんです。「そのアレンジいいね!」「この前作ってくれたブーケすぐに売れたね!」等々。不思議なのは、常に褒めあっていると、指摘に対しても素直になれるのです。
褒めることも多いですが、「それ、イマイチ・・・」なんていう言いずらいことも伝え合います。でも日頃から認め合っているから、指摘されても腹が立ったり疎ましく感じることはないのです。「イマイチかー!他考えてみる!」と、素直に聞けるお互いの心には、承認し合うことで生まれた信頼関係ができあがっているのですね。
だから「店長」という存在がいなくても、お互いに切磋琢磨しお店をもっと良くしよう!もっとお客様のニーズにお応えできる私たちになろう!とスタッフみんなが思い合えるのでしょう。





いかがでしたか?
スタッフが素敵な楽しくイキイキと働いているお花屋さんは、お花からもイキイキとした息吹を感じることができそうですよね。
BlowmistBOOMでは、定期的にワークショップやスクール等も開催されています。自分の好きな色やお花を選んで、オリジナルのフラワーアレンジメントを楽しんでみるのもいいですよね♪


<BlowmistBOOM>
〒604-8381
京都府京都市中京区西ノ京職司町67-38
t/f 075-811-8787
営業時間:11:00 - 18:00
定休日:毎月第3水曜日

http://www.boom2009.com/


 

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