良質な油を摂取することは、健康と美容に効果的だと言われています。
今回は、たくさんある油の中でもパンにつけたりパスタと和えたり、特に女性人気の高いオリーブオイルをご紹介したいと思います。
何となくヘルシーで体に良いことは知られていますが、オリーブオイルにも違いがあることや実際にどんな効能があるかまでは意外とよくわかっていない方も多いのではないでしょうか?
ニュージーランド産グリーンパスチャー社製のエキストラバージンオリーブオイルやフレーバーオリーブオイルを取り扱っている「ORIWA(オーリワ)」をご紹介しながら、オリーブオイルの魅力に迫っていきたいと思います。
ニュージーランドの大自然に育まれた高品質オリーブオイル「ORIWA(オーリワ)」。
お話を聞かせてくださったのは、ORIWAの日本展開を行う会社「オフィス モロはん」代表、諸富文さん。
ORIWAは元々、地元であるニュージーランドでのみしか販売されていませんでしたが、ひょんなことがきっかけで諸富さんが日本展開をお手伝いすることとなります。
日本展開当初も初めは通販だけでしか販売していなかったところ、品質と味の良さが噂となり百貨店の催事場等に呼ばれることが増えていきます。そして、今度は催事場の来場客の方から店舗展開のご要望を多数いただくこととなり、晴れて今年の2月にお店をオープンすることになったそうです。
ORIWAのお店は京都・元誓願寺通大宮を東に少し歩いたところにあり、オリーブの実をモチーフにした看板が目印になっています。
イギリス英語の生徒から経営者に。
諸富さんは元々国際政治に携わるための仕事に就くことが夢で、東京の大学で博士号取得に向けて博士論文の執筆に励んでいました。
そんな中、滋賀で病院の院長をしていたお父様が急逝したことで論文提出を諦めて実家に戻ることになります。
その後、他に任せられる人に引き継ぐまでの1.2年間病院の運営全般を執り行った経験が買われ、京都で行われる国際医学会の事務局を任されるのですが、これがなぜか経営者への第一歩につながっていくのです。
国際医学会の事務局を引き受けた諸富さんは、それまで常用していたアメリカ英語ではなく、業務上必要だったイギリス英語を習得するべく習いに行きます。
そこで出会ったのがデイビッドさん!
このデイビッドさんこそがニュージーランドにあるグリーンパスチャー社の農場主で、オリーブ畑を所有して販売を手掛けている方だったのです。
レッスンの合間にオリーブオイルを試食させてもらったりコンテストで金賞を受賞するほど高品質なものであることを聞いていた諸富さんは、デイビッドさんから日本での販路開拓依頼を受けてお手伝いすることを決めます。
店名である「ORIWA(オーリワ)」とは、ニュージーランドの先住民であるマオリ族の言葉で「オリーブ」という意味。実際、ニュージーランドの農場をマネジメントしてくれているのもマオリ族の方々です。日々愛情をもってオリーブを育んでくれていることへの敬意が、店名には込められているのでしょうね。
店内に入ると、大きなグランドピアノがお出迎え。諸富さんは幼少期からピアノを習っていたため、家にあったピアノを開店時に持ってきたそうなんです。今後は音楽×オリーブオイル等の面白いイベントをしてみたいと企画中!
オリーブオイルの効能とは。
オリーブオイルは植物油ですが、ごま油や菜種油といった他の植物油の多くが種子を搾り熱を加えたりして搾油されているのに対し、オリーブオイルはオリーブの果実そのものを搾って作られる100%天然の植物油になるので、その分他のオイルと比べて栄養素がたくさん含まれています。
オリーブオイルには、ポリフェノール、βカロテン、ビタミンE、オレイン酸といった抗酸化作用に優れた成分が多く含まれています。酸化はシミやしわ等の老化や、高血圧、糖尿病、動脈硬化等の生活習慣病を引き起こす原因と言われています。
オリーブオイルを日常的に使うことは酸化しにくい体を作ることに効果的であり、これがオリーブオイルが美容や健康に良いとされる所以なのです。
また、オレイン酸には血中の悪玉コレステロールを低減して善玉コレステロールを増加させる作用もあるため、脂肪細胞の増加を妨ぐことでダイエット効果にもつながると言われています。
摘果後2時間以内に低温圧搾。
グリーンパスチャー社のオリーブ農場は、ニュージーランドの北島最北端に位置するノースランド地方にあります。経緯30度〜45度は1年を通して温暖で安定した気候であるため、オリーブの栽培に適しているということで「オリーブベルト」と呼ばれており、ちょうどこの範囲にグリーンパスチャー社のオリーブ農場は位置しています。また、ヨーロッパ等に比べて害虫の被害も少なく、高品質なオリーブを栽培するのに最適な土地になっているのです。
グリーンパスチャー社のオリーブオイルの最大の魅力は鮮度です。
オリーブの実は熟すに連れて、緑→紫→黒と色が変化していきます。紫の状態の時が一番ポリフェノールの含有量が高く最高のコンディションのため、この絶妙なタイミングで実を摘み、摘果後はすべて2時間以内には低温圧搾して瓶詰めまで行います。
先ほど、オリーブオイルは抗酸化作用に優れているとお伝えしましたが、摘果後に何時間も放置してから圧搾すると、せっかくの抗酸化作用も薄れて酸化してしまいます。
これだけスピーディに摘果→圧搾→瓶詰めが行えるのも、1個1個の実を人の目で見て色を確認してから手で摘む、「手摘み」という手法を取り入れているからこそ。大量生産を前提とした商品にはできない品質の高さを実現することができるのです。
また、グリーンパスチャー社のオリーブ農場はオーガニック認定基準においても徹底しています。肥料や土壌のみならず、オリーブの木を支える杭でさえもオーガニックの木材でなければダメ!という徹底ぶり。関わるものすべてがオーガニックであるよう、厳重な体制がとられているのです。
ニュージーランドの限られた地域だけで栽培されているオリーブ、「J5」種のみを厳選して使ったプレミアムオイル「Mill Bay(ミルベイ)」。ニューヨークや東京、上海の国際オリーブコンテストで最優秀賞・金賞等を受賞し、世界中のプロにも愛用されています。
諸富さんはオリーブオイルソムリエの資格保有者です。資格取得のためには、香りだけで酸化しているかどうかを判断できなければいけないのだとか。マオリ族の方々の厳しい目に加えて、ソムリエである諸富さんの厳しいチェックをクリアしたものだけが販売されているというわけですね。
すべての商品がテイスティング可能。
ORIWAでは、すべての商品をテイスティングすることができます。オリーブオイルをテイスティングするなんて初めてだったので驚いていると、「鮮度が重要なオイルなので、できるならテイスティングをしてからお買い上げいただくことをお薦めしています」と、諸富さん。
実際にいくつかいただきましたが、エキストラバージンオイルには特にピリッとした辛みを感じました。これはポリフェノールの含有率が高い証拠なんだとか。
鮮度に自信があるからこそ、試してみてから購入いただくという提案ができるのですね。
オリーブオイルのテイスティング方法をご存じですか?オリーブオイルを入れたカップの底を持ち、もう片方の手でカップを上からぴったりふさぎます。そして、カップを両手で包み込むようにしてゆっくり回し、手でオリーブオイルを温めます。オリーブオイルは軽く温めることで香りが増すのだそう。温められたら、鼻の近くでそっと手のふたを開けて香りを楽しんでからテイスティングします。
いかがでしたか?
体にとって食材も大切ですが、油も大切!良質な油を摂ることで健やかな体づくりを目指してみませんか。ORIWAにはオンラインショップもございますので、是非チェックしてみてくださいね。
https://www.oriwa.jp/online-shop/
<ORIWA(オーリワ) SHOP>
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