みなさん、こんにちは。
お部屋を彩るインテリアは数あれど、お部屋の大きさに左右されず室内の印象を変えて、コーディネートする方法としてアート・ポスターが注目されております。
みなさんのお部屋でも、もうすでに飾って楽しまれている方もいると思います。最近では、バンクシーが人気ですよね。また、時代を超えて人気な作品は、20世紀を代表する画家の作品です。
例えば、ピカソやダリやゴッホ、藤田嗣治など・・・。聞いた名前もあると思います。
有名な絵画はどれも、モチーフに力強さがあるように感じますね。当店では、他にピエト・モンドリアンやアンティエ・ハッシンガーなども取り扱っておりますが、今回はお部屋にいながら爽やかさを感じる私の好きなジョルジュ・ブラックの「鳥」を作者と一緒に紹介していきます。
バンクシー【風船を持つ少女】https://www.kirario.jp/SHOP/KRI3700.html
ジョルジュ・ブラック
ル・アーヴルで育ち、市立美術学校の夜間クラスに通い絵を習っていたジョルジュ・ブラックは、あのパブロ・ピカソとともに「キュビスム」という絵画技法を生み出したフランスの画家です。
この「キュビズム」とは簡単に言うと「自然を円柱、球、円錐でとらえる」「多角的にとらえたモチーフを平面に盛り込む」という方法で作成された絵画のことです。私も初めて説明を読んだ時になかなか理解できなかったので、このジョルジュ・ブラックがなぜこのような技法を作り上げなぜ、今でもなお評価されているのかみていきましょう。
キュビズムとは
そもそも、この技法が生まれた20世紀の初期では、多くの画家が対象物を「本当にそこにあるかのようなリアルな絵」のように描こうとする写実は書かれなくなりました。というのも写真の発展に伴ってその必要性が無くなってしまったというわけです。物体や空間をキャンバスにそのまま再現していく事が重要ではなくなったんですね。
そこで登場したのが、「キュビズム」です。固定した一つの視点で描くのではなく別々の角度から見たイメージを一つの絵の中に合成していき、「円柱、球、円錐」といった記号でとらえた技法で絵を描きました。
例を出しますと、女性の横顔を平面で描くと描かれている目は1つですが、実際には2つあります。両目あるという事実を絵画で伝えるにはどうすればよいのでしょうか?
物事の真実に迫ろうとした結果、横顔に両目をつけた絵を作り上げます。といった風に違う角度で見たものを一つの絵の中に盛り込む技法のことを指します。
そうすると、一見、何が描かれているのか非常に分かりづらく、理解するのが難しい絵が出来上がると同時に特徴的でありながらキャッチーな絵が出来上がります。この独創性は、現在でも評価されて、デザインやアニメ、コーラジュにも影響を受けていると言われています。
パブロ ピカソ 【ルシアン】https://www.kirario.jp/SHOP/KRI3717.html
鳥
ピカソもブラックも、有名なキュビズム作品はモチーフを色や特徴を複雑に書き込む迫力がある絵が多いですが、私は絵自体に迫力があり、お部屋の印象を決めるものよりもお部屋と調和できそうなシンプルなものが好みです。
この絵はジョルジュ・ブラックの中でもかなりシンプルに描かれているので、お部屋に自然とコーディネートできます。青色と白色が何とも言えない爽やかさがあるように感じます。印象的でありながら素朴で飽きがこず大好きな絵です。
このシンプルさがいいのかもしれません。
リアルに描かれた鳥や本当に飛んでいる鳥を撮影した写真にも当然良さはありますが、シンプルなこの絵は、色や形の情報量が少ないながら、平面で描かれた白い鳥が、優雅に飛んでいる様子を頭の中で想像できる。
そんな心地よさがあります。
いかがでしたでしょうか?
今回は、ジョルジュ・ブラックやピカソの絵画の特長を解説しながら、私の好きな絵を紹介しました。どんな人が、どんな方法で、どんな意味で描いたかを調べたり、想像したりすると絵画がより楽しめますね。最近では、いろんなバリエーションのアートポスターが手ごろに飾れるようになりました。是非皆さんも、お気に入りの絵を飾ってみてはいかがでしょうか?
アートポスター ジョルジュ・ブラック 「鳥」
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