キラリオの竹中です。今回は、“撮影シーンの回想 ” からキラリオの大事にしていることを綴らせていただきます。
現在、 ジャンルは多岐にわたりますが家具から照明・ラグ・雑貨に至るまで年間400ほどの商品を新しく取り扱いを増やしています。
流れとしましては、新規取り扱い家具(ほかのアイテム)の選定→発注→搬入→レイアウト決め→撮影→ページ作成→採寸などの流れをすべて内製していますので1商品を増やすのにもかなりのパワーが必要となります。
そもそもなぜ内製化しているのか?ということですが家具はお家などの空間に置くものであって、その空間全体から俯瞰して家具選びを楽しんでもらいたいということを大事にしています。
思い返せば、私がまだ家具の事業をする前に、IKEAに行ったときなんかもお部屋を再現した場所にたくさんのお客さまがおられたのを記憶しています。
つまりお部屋全体のイメージから配置する家具を選ぶという流れだと思います。つまり購入後のイメージ、少し先の将来から逆算をして、イメージが膨らみ、今がワクワクできるサービスを提供できることの大事さを改めて気がつきました。
当たり前のことかもしれませんが、洋服のジャケットを買いに行こう!となり、気に入ったジャケットに出会ったとき、このジャケットに合うシャツやパンツはどんなのかな?お家にあるものと合わせると・・・あいそうだ!楽しくなります。
話を戻しますと、家具がメインとなりますので、新しく取り扱う家具を決めて、撮影スタジオでコーディネートをして、空間全体が思い描くイメージになるように照明やラグ、小物、植物に至るまで徹底的にこだわります。
もし既存に取り扱っている商品の中でイメージに合うものがなければ新規の商品を探しますし、既存の仕入先の商品でイメージと合うものがなければ、新規のお取引様も開拓します。それくらい、ひとつの空間を作りあげるのにこだわっています。
ただ、先にも書きましたが年間400商品を撮影しますので、毎日怒涛の如く時間が過ぎていきます。
いよいよ、撮影開始。自分なりに納得のいく写真が撮影でき、ページ校正も良いものができたとしても、いざ販売をすれば思った以上に反応が薄いということも多々あります。
2:8の法則ではありませんが、全体の売上の8割は2割の商品で構成されています。ただその8割の商品をいかに2割に入れるように育てるのか?ということも重要となります。
中々、販売が順調ではない商品に関しては、定期的に画像の入れ替えや原稿の見直しなども行います。
ここで大事なのが、1回商品ページを作ったから終わりではないということです。そこからアップデートさせていく始まりということ。何もしなければ退化が始まります。
自分たちなりに成功した「型(パターン)」はあるのですが、成功した型を磨き続けなければその瞬間から退化(劣化)します。
だからこそ常に進化させ、磨き続けることで劣化しないようにすることはもちろん、「型」を守ることを目的化せず、場合によって劣化する前に自らその型を建設的に否定し、変化させたり、捨てたり、やり方を全く変えてしまうことも厭わないのです。
そうやって、お店運営に関わる全ての人が、常に現在しているすべてのことを建設的に否定しなければ結果、お客さまに支持されるお店にはならないと考えています。
2016年7月
初めて撮影した写真※まったく無機質な状態で、今見るとお恥ずかしいかぎりです。
2017年7月
小物などが少しずつ充実してきた感じです(笑)
2018年7月
自然光の撮影しかしませんので、少しずつスタジオに挿し込む光を上手にコントロールできるようになってきました。
2019年7月
スタジオの床材をすべて無垢材に変更。その作業も自分たちで行いました。
2021年1月
撮影スタジオを増設し、より暮らしをイメージできる環境に変えました。
上記の撮影シーンの変遷のように、常に磨き続けて、暮らしにかかわる商品や情報を届けることで私たち自身もお客さまも”ワクワクできるくらい熱狂的に楽しめるコンテンツをお届けするお店になるように頑張りますので、今後とも末永いお付き合いの程を宜しくお願い致します。