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日々の暮らしをリセットする場所。

「レリッシュ」。

昨年キラリオマガジンにてご紹介させていただいた「Relish食堂」さん。
みなさん覚えていらっしゃいますでしょうか?

料理教室と雑貨ショップが併設された「レリッシュ(生活雑貨と暮らしの教室)」がリニューアルオープンを予定されていることをご紹介しておりましたが、先日1月8日に無事リニューアルオープンの日を迎えられました。早速お店にお邪魔してきましたので、その様子をリポートしたいと思います!
過去の記事も合わせてご覧いただければ嬉しいです♪


古民家をリノベーション。







以前はJR「山崎駅」の駅前にあった「レリッシュ(生活雑貨と暮らしの教室)」。
新しいお店はJR「山崎駅」と阪急「大山崎駅」を行き来する道のちょうど真ん中あたりにあるので、どちらの駅で降りても徒歩2分くらいで到着できます。

西国街道沿いから見えるかわいい看板が目印で、奥を覗けば古民家風のおしゃれなお店がひっそりと佇んでいます。

親戚のお家に遊びに来たみたい。















以前のお店は、省スペースに生活雑貨のお店と料理教室とを併設していたため、お客様同士の距離が近くなってしまうことが課題でした。オーナーである森さんは、今の状況的にご来店いただくお客様の安心や衛生面を考慮して移転を考えるようになったと言います。

とは言え、移転というとお金も労力もかかります。苦しい状況の中で決断することは簡単ではありませんでした。
しかし、たまたま見つけたこの物件を見た時に、「ここだ!」というインスピレーションを感じたのだとか。

新しいお店となったこちらの物件は、もともとお習字の先生が暮らされていた平屋の古民家。昭和の趣をところどころに感じる懐かしさの残る場所でした。
今の住宅ではなかなかお目にかかれない縁側や、広々としたお庭。畳の香りが心を癒してくれる和室などなど。通りから少し奥まった立地や窓がたくさんあって換気が十分にできる造りなど、ここならお客様や生徒さんの不安を払しょくし、かつ自分が理想とするお店作りができる!というワクワクした気持ちになったのです。

昔懐かしい実家や、親せきの家に遊びに来たような落ち着きと安らぎ。そんな温かい気持ちと共に、来るたびに「ただいま」と言いたくなるようなお店にしたい。そんな想いをスタッフとも共有し力を借りて店づくりは始まりました。
森さんが開催する料理教室のコンセプトは「家のごはん」。それとお店の完成イメージがリンクしたことも、移転への決め手となったそうです。



縁側でスタッフと談笑する森さん。(写真:真ん中)
開放的な空間で、より一層リラックスしたひと時を過ごすことができます。
料理教室やワークショップの合間にお庭に出て、緑に囲まれながら時間を共有できる場所を作りたくて元々あった縁側を残し、新しく大きなテーブルを置きました。また、姉妹店であるオーガニック食堂で販売しているお弁当をこちらに持ち込み、お庭で食べてもらうのも大歓迎なのだとか。外で食べるお弁当って特別美味しく感じるので、これから暖かくなるのが待ち遠しいですね。











森さんは、シンプルな北欧家具やフランスやイギリスのアンティークも大好き!だけど日本の民芸もはずせない!
せっかくなので全部詰め込もう!ということで、昭和のレトロ感も残しながら、お部屋や使用用途によって北欧風に仕上げたりアンティークをプラスしたり、いろいろな表情を楽しむことができるお店にしました。
雑貨ショップに陽を差し込むこちらのすりガラスは、こちらも元々あったものをそのまま残したもの。使い込まれた温もりが伝わってきます。









壁一面に配置された、可愛らしいミントグリーンのチェストが特徴的なこちらのお部屋は、料理教室などのレッスンのお部屋。
実はこのチェストも、備え付けられていたタンスを塗り直しただけなんです。色を変えるだけで、まるで北欧スタイルのアンティーク家具のようですよね。森さんの素敵なセンスが光ります。





一部屋だけ残した畳のお部屋はギャラリーとして使用する予定。お客様に靴を脱いでもらうのは面倒かな…と思いながらも、くつろぎながら作品を鑑賞いただくのもいいかもしれない、と決めました。
つい先日も、ここで福祉施設、医療機関や個人邸の庭づくりに携わりながら暮らしの中で植物を愉しむ作品を手掛けておられるガーデンプランナーの奥田由味子さんの作品展「植物便り」が開催されていました。
畳でのギャラリーは初の取り組みでしたが、和の空間とナチュラルな作品とがマッチし、大変好評だったそうです。森さんの友人でもある奥田さんは、実は今回お庭のデザインだけではなくリノベーション全般にも大きく関わって下さったそうです。



お庭に植えられたハーブ。
シンボルツリーとして唐楓(トウカエデ)も植栽されたそうです。唐楓は鮮やかな緑の葉が特長で、紅葉も楽しめる樹木ですので、お店を訪れるたびに季節を味わう楽しみも増えますね。
今後はレモンや柚子、ベリー系等、料理教室や食堂で使う食材も自然栽培し、生徒さんやお客様と一緒に育てながら食べることもしていきたいのだとか。土に触れ、自然に感謝しながら作る料理は、いつもと違う気持ちにしてくれそうですね。

懐かしいお家の包容力。



「北欧」「アンティーク」「和風」。ともすればバラバラになってしまうかもしれない…という不安を抱えて進めていた店づくりですが、結果的に絶妙なバランスを保つことができました。

これも、このノスタルジックなお家が持っている、特有の大きな包容力が「こんな場所もありだよー」と、優しくすべてを包み込んでくれた、と森さんは感じています。

古いものを大切にしながら自分がこれいいなというものを詰め込んだこのお店で、たくさんの方が笑顔になる。そんな場所にしていきたいのだとか。

日々の暮らしをリセットする場所に。





森さん自身、田舎暮らしというものに昔から憧れをもっているそう。緑に囲まれて、自分で育てた食材でゆっくり体に優しいご飯を作って…。しかし、実際に田舎に暮らすとなると仕事や子供の学校のことなどもあって難しいという方も多いですよね。

都会での毎日は日々慌ただしく、家事も大変で、料理も面倒くさく感じてしまうこともしばしば。
そんな毎日の中でも、家族のために美味しくて体に優しいご飯を楽しみながら作ってもらいたい。田舎暮らしはできないけれど、田舎に遊びにきたような感覚で、日々をリセットしてまた元気がでるような存在になれたら、と森さんは願っています。
お庭作りはまだまだ始まったばかりですが、緑に囲まれて四季を感じ、懐かしさにふれ、作る喜びを思い出させてくれる場所として、レリッシュはお客様をお迎えしたいと思っています。



いかがでしたか?
レリッシュでは、今後雑貨店で取り扱っている作家さんの展示会や取引メーカーさんのフェアー等々、お披露目できる機会も設けていくそうです。
ギャラリー含めて、イベントのスケジュールはホームページ等でも告知されますので是非チェックしてみてくださいね♪

★以前公開した「Relish食堂」の記事はコチラからご覧ください。
https://www.kirario.jp/content/story/128_sp.html


<レリッシュ(生活雑貨と暮らしの教室)>
〒618-0071 
京都府乙訓郡大山崎町大山崎竜光49番地
TEL:075-953-1292
【営業時間】
10:30〜17:00 火〜日・祝日
※夏期・冬期休業あり
定休日:毎週月曜(祝日・10日は営業、月曜祝日の翌火曜日休業)



<Relish食堂>
〒618-0071
京都府乙訓郡大山崎町大山崎鏡田20-14-1F
TEL:080-2522-4468
【営業時間】
11:00〜15:00(短縮営業)
※ランチはご予約優先です。食堂の最新情報はinstagramでお知らせします。
定休日:毎週日曜・月曜(祝日は営業、翌火休)夏期・冬期休業あり



http://www.relish-style.com/index.html


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