お買い物をした際にもらったかわいい包装紙やショッピングバッグが捨てられない…。
手紙を書く予定はないのだけど、気に入った便箋があったらついつい買ってしまう…。
女性なら、そんな経験をしたことのある方は多いのではないでしょうか?
何に使うかを考える前に、持っているだけでワクワク・ウキウキしてしまう「紙もの」アイテム。
今回は、そんな紙ものの世界に魅了され、自らクリエイターとなって創り出す側に回ってしまった、「Lamp×Paperi Brocante(ランプパペリブロカント)」のウノ ヒロコさんにお話をお伺いしてきました。
アトリエでの制作風景ものぞき見させていただきましたので、是非ご覧ください♪
まるでトトロの森の中にあるようなアパートメント。
京都・北白川を流れる白川疎水の通り沿い。まるでトトロの森の中にあるアパートのような「銀月アパートメント」の一角に、「Lamp×Paperi Brocante(ランプパペリブロカント)」のアトリエはあります。
国内外の古きよき時代の紙ものや紙にまつわる雑貨たちを取り揃えたというアトリエの世界観にピッタリな建物に入るとそこは、店主のこだわりが壁紙やディスプレイ、電球ひとつひとつにまで映し出された、何ともノスタルジックで懐かしい空間!
アトリエ内は備品なのか商品なのかわからないほど、たくさんの紙ものたちで溢れています。
毎月1.2種類は新作を発表されているそうなんですが、すべて手作りのためインスタ等で発表するとすぐに売り切れてしまうこともしばしば。
以前は滋賀にお店も構えていましたが、注文が増えたことで制作時間の確保が難しくなったため、一昨年からこちらのアトリエのみに変更されたのだとか。
壁も、フランスの古紙を貼った上から漆喰を塗り、あえてコテのムラが出るように荒く仕上げてもらったのだとか。アンティークな風合いがディスプレイや商品にマッチしていて、世界観をより深めてくれています。
紙もの雑貨クリエイター ウノ ヒロコさん。
お話を聞かせて下さったのは、店主であるウノ ヒロコさん。
子どもの時から文房具が大好きで、便せんやノートなどを買ってきては、使うよりも箱にしまってコレクションするような少女だったとか。(私の友達でも、お家に遊び行くと可愛い便せんやレターセットを見せてくれて、行くたびに1枚切り取って分けてくれるような子がいたな〜と、懐かしく思いました。笑)
元々は幼稚園の先生をされていたのですが、退職を機に昔から好きだった雑貨屋さんをしてみることを決意。在職中から神戸のアンティークショップに通うなどしてコツコツ集めたフランスの楽譜や紙ものをモチーフにして、オリジナル商品を制作しオンラインショップで売り出したところ、すぐにぱらぱらと注文が入るようになったと言います。
始めはアジアやオランダ、フィンランドといった海外のお客様からの問い合わせが多く、つたない英語でやり取りをしながら、決済方法や郵送方法の模索に至るまで、試行錯誤しながら進めていったのだとか。
昔からフランスの古い商業用伝票や領収書がなぜか好きだったウノさんらしい、オリジナルメモ帳。こんな可愛いメモが置いてあったら、思わずキュンとしちゃいますね♪
こちらは新作発表後、すぐに売り切れてしまったという手書き文字スタンプシール。
シールになっているので、瓶に貼ったりしてラベルとして使っても◎再入荷を楽しみにしているお客様のため、只今せっせと追加製作中です。
また、こちらのシールを規定サイズにカットしてくれているのは、滋賀にお店があった頃からお手伝いをしてくれているママさんたち。京都にアトリエが移った今も、変わらずお願いしているのだとか。いろいろな人との出会いも、今のウノさんを支えてくれているのですね。
薄紙をコーヒー染めすることでヴィンテージペーパー風に仕上げたラベル。コーヒーの染み込み具合によって、一枚一枚違った表情を見せてくれます。ふわりと漂うコーヒーの香りにも癒されます。
左が染める前の白い状態。染め上がると右のように味わい深い仕上がりになります。
DIYにも使えるコーヒー染め。
最近はTシャツやバッグをコーヒー染めにしてDIYを楽しむ方も増えているそうですが、やり方自体は誰でも簡単にできるということでしたので、ウノさんに制作過程を見せていただきました!
用意するのは、インスタントコーヒーとお湯、パレット、乾かす用の古紙のみ。
今回は、人気の紙リボンのような長いラベルを染めていただきます。こちらはメッセージを入れて送る郵便書簡(ミニレター)のようなイメージで作られたもの。くるくる巻いてリボンで留めたものをプレゼントに添える…なんていうのも可愛いですよね★
インスタントコーヒーをパレットに入れて、お湯を沸かして溶かしていきます。その中に染めたいものを漬けて、待つこと10分。
いい感じに染まったら、古紙の上に乾かすだけ!とっっても簡単!
漬ける時間やインスタントコーヒーの種類によって仕上がりが変ってくるので、お好みの濃さや色を試してみてください。(今回は早めの10分で染めていただきましたが、普段はもう少しじっくり染めることの方が多いとのこと。)
ウノさん自身も何十回と試した結果、やっと自分好みのインスタントコーヒーに出会え、程よい染め時間や染め方を編み出したそうです。
また、乾かすために下に敷く古紙も、たまたまくしゃくしゃになったものの上で乾かした際、出来上がりがいい感じに波打って表情が豊かになったのだとか。そういった偶然の産物によってできたものが、それ以降のルーチンになることもよくあるそうで、毎日理科の実験をしてるみたいで楽しいのだそう。
こちらのオリジナルヴィンテージボックス「Papier musique Box 」は、紙の箱に蝋引きとエンボス加工を施し、レタープレスを使って型押ししたもの。
長く使い込むほどに味が出るので、より一層愛着が湧いてきます。
長年愛用しているというレタープレス。通すと、こんな感じで刻印されます。
モノづくりの楽しさを知るきっかけになりたい。
以前はワークショップを開催し、今回見せていただいたコーヒー染めや蝋引きといった加工のやり方を広める活動もされていたウノさん。
紙もの好きで、自分でもやってみたい!という方は多いそうですが、道具を揃えたりが大変でなかなか一歩を踏み出せないことも多々あります。そんな方が、「Lamp×Paperi Brocante」を訪れて試してみることで、「なんだ!意外と簡単にできるんだ!」とモノづくりの楽しさを知るきっかけになってくれたら嬉しい、と話します。
また、好きなものを通じて人々が出会い、交流し、輪が広がっていくことも喜びなのだとか。
自分自身も大好きでお気に入りのこの空間で、多くの紙もの好きが集い、笑顔になってくれれば…。
ワークショップの開催も、講師と生徒という立場というより、一緒にモノづくりを楽しむスタンスでいつも取り組まれているそうです。
モノづくりを通じて人々が笑顔になる場所を、ウノさんはこれからも作り続けていきます。
いかがでしたか?
HPやインスタには、ウノさんが作った可愛い商品や、ウノさんセレクトによってコレクトされたちょっとレトロで可愛い紙ものがたくさんありますので、是非チェックしてみてくださいね♪
<Lamp×Paperi Brocante(ランプパペリブロカント)>
〒606-8256
京都市左京区北白川伊織町30 銀月アパートメント
※アトリエへの見学等をご希望の方は、HPもしくはInstagramよりお問い合わせください。
HP
https://www.lamp-paperproductsdesign.com/
Instagram
https://www.instagram.com/lamp_paperi/
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