みなさんはお家でお花を飾る習慣はありますか?
飾る場所やお花の選び方、花器の選び方……などなど、お花を何気なくひとつ飾るだけでも、その人らしさが表現されるもの。どういう気持ちでお花を大切にしているのか、今回は「たま茶」の西山さんにお花のある暮らしについてお伺いしました。
植物を育てることに興味があるけれどイメージが湧かないと悩まれている方も、ぜひご覧ください!
「たま茶」とお花
西山さんご夫婦が営まれる「たま茶」は、京都西陣にあるハーブティー専門店。古い町家を改装し、実家兼店舗にしています。お店の中に入ると、ガラス瓶に入った様々なハーブがお出迎え。ふわりといい香りが広がっています。
カウンターにはさりげなくタイムとローズゼラニウムのお花が飾られていました。
大きい花も素敵だけれどスペースを取ってしまうので、小さな花器に飾ったものを部屋のあちこちに置く楽しみ方をされているそう。
「日替わりで花器も変えているんです。お花も元気がなくなったりしたら変えたり。その時々に合うものを、フィーリングで飾って楽しんでいますね」
これらのガラスの花器はなんと手作り。ころんとしたフォルムが可愛らしいです。
西山さんは軒先でハーブやお花を育てているため、花屋で花を買ってきて飾るというよりも、季節に合わせて咲くお花やハーブを間引いたものをお部屋の中で飾ることが多いです。切ったものをちょんと挿すだけでもさまになるし、小さな花を色々ミックスして飾るのも可愛くていいですよと話してくださりました。
自分の感性で「良いな」と思うものを表現することが、楽しむ秘訣なのかもしれませんね。
他にも、お店の中にはドライフラワーが何点も。こちらは、年末に販売したクリスマスリースをドライにして飾ったもの。お店で販売されているハーブティーをイメージして作ってもらったもので、店内の雰囲気によく馴染んでいました♪
植物を好きになるきっかけ
父親が日本庭園の庭師をされていて、子どもの頃から自然に触れる機会の多かったという西山さん。その影響もあってか、元からガーデニングがお好きだったそう。アロマなども好きで、香りの良いものに自然と惹かれていたとのこと。
育てている植物の中で特にお気に入りの子というのは、その時々で変わるとか。
「たまたまピンクや紫系の花が多いんですけれど、おもえば昔、近くにあったレンゲ畑の景色を原風景として覚えていて。無意識に好きな色なのかもしれないです」
子どもの頃の思い出を、ずっと大切にされているんですね。
軒先ガーデニングの暮らし
お店の軒先にはたくさんの鉢が。ワイルドストロベリーやレモンマートル、チャイブー、レモンなどなど、見た目や香りの良い植物たちが並び、屋根からは伝うようにホップが生えています。
「南向きで風通しが良いので、光が苦手な子は育ちにくいので避けたりと、気をつかわず育てられる子を選んでいます」と、無理をしない選び方を意識されています。
また、夫婦ともに植物がお好きなので、買ってきてはどこに植えようかと相談したり、勝手に新しい植物が増えているさまに笑ったりと、一緒に楽しんでおられるそう。
ガラスの花器だけでなく、こちらの木製プランターも手作り。一から作ることで、より育てている植物たちに愛着が湧くのかもしれませんね。
植物を通じて広がる繋がり
「たま茶」では、お客さんに植物の苗のプレゼントを行っています。持ち帰ったお客さんが「あの時の苗が大きくなりましたよ」と話に来るなど、植物を通して人の繋がりも生まれています。
「お花を育てていると、まわりの方が見に来て楽しんでくれたりするので、それも嬉しいですね」
そう笑って話される西山さん。特にレモンは気にかけて下さる方が多く、人だけでなく蝶にも人気だとか(笑)
蝶の卵がついていた時は、お子さんがそのまま育てたりもしたそう。とても素敵な体験!
「植物をきっかけに繋がりが持てて、苗や種をおすそ分けしあってまた育てて……と、素敵な循環が生まれています。ちょっと違うかもしれないけれど、サステナブルですね(笑)」
植物から潤いだけでなく、人の縁が繋がっていくことを楽しまれているんですね。
いかがでしたか?
「たま茶」の植物と共にある暮らしは、たくさんの緑に囲まれながら、自然体に楽しまれている様子が伝わってくるようでした。植物が自分だけでなく周りの人たちの潤いももたらしてくれるような、そんな生活を送れたら素敵ですね!
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