五重塔で有名な京都の東寺で毎月21日に開催されている「弘法市」は、
骨董品はもちろん、古着や食品、花など何でも売っている楽しい縁日です。
出店数は、なんと1200~1300店舗、来場者数は毎月約20万人と、とても人気の蚤の市です。
今回は、そんな弘法市へとっておきのお気に入りを探しにWebメディアチームの日高と三浦が弘法市へ行ってきました♪
キラリオがあるJR京都線、西大路駅から歩くこと約20分。
遠くに五重塔が見えてきました。
撮影に訪れた7月21日は、曇りのち雨予報でしたが、日が燦々と差すとっても良いお天気に。
黒々とした五重塔に、塀の周辺に立派に生い茂る木々の青さが映え、夏を感じさせられます。
南大門の両側には、お店が軒を連ね、門をくぐると数えきれないほどたくさんのお店が広がっていました。
お客さんもたくさん入っていて、大盛り上がりです。
慶賀門を入ってすぐのところには、蓮が見頃を迎えていましたよ。
弘法市とは?
元々”縁日”とは神仏がこの世との”縁”を持つ日とされており、この日に参詣すれば特に後利益があると、昔から信じられています。
東寺での縁日は、東寺を託されていた弘法大使入寂の3月21日を期して毎月21日に御影堂で行われる御影供のことを指しています。
当初は年に1回行われていたものが、1239年以降は毎月行われるようになったそうです。
一方、人々が盛んに参詣に訪れるようになったことで、ごく簡素な屋台で茶を商う商人が現れるようになり、江戸時代になると、茶店だけでなく、植木屋や薬屋など様々な商品を扱う露店が多数出るようになりました。
これが現在の「弘法市」の起源だと言われています。
使い方は自分次第!?
日本の古い骨董品を扱う店もあれば、西洋のアンティーク品を扱うお店、古着屋さん、ご自分で作られた作品を売りに出している作家さんなど、売っている商品はお店によって様々。
魅力的なお店がいっぱいで、どこから見ようか悩んでしまうほどです。
ひとつ目に訪れたお店では、店主が店内のとっておきの品たちを紹介してくれました。
「このブリキ缶(下写真の右端)は、このレトロさが若者に人気です。何を入れても様になるんだけど、穴が開いていて通気性が良いから、じゃがいもとか玉ねぎを保管するのに使ってるって人も居ましたね。本来の目的とは違う、別の活用法のアイデアをお客さんから学ぶことも多いですね。」
他にも蚊帳を買って、のれんにリメイクをしたお客さんも居たんだとか!
こうやって店主の方から、品物の歴史をはじめとした様々なエピソードが聞けるのもとても楽しい時間です。
道具が持つ本来の使用目的から外れたとしても、時代を超え、愛着を持って大切に扱うことは、使い捨てが普及し、物の価値を忘れがちな現代に取り戻すべき感覚かもしれません。
きっと見つかる、あなたのお気に入り
私が思う、蚤の市の醍醐味はここでしか出会えない物と出会えること。
蚤の市で売られている商品の多くは、現在は流通が少ない貴重な品や、一点もの。
後でもう一度店の前を通った時に買おう!と思っていたら、もう売れてしまっていた(泣)なんてこともあり、ここでの出会いは運命ともいえます。
買えなかったことも運命だから仕方ないとするかどうかは自分次第ですが、たくさんの素敵な品物の中から、自分にビビッとくるものを見つけようと感覚を研ぎ澄ましていると、「あぁ、そうだ!私ってこういう雰囲気のものが好みなんだな~。」と改めて気付かされることもあったりします。
そんな私たちの今回の購入品を紹介します。
日高はこちらのポストカードを購入。
店主によると、このポストカードはどちらも100年以上前に作られたものだそう。
100年以上前のポストカードがこんなにきれいな状態で残っていることに感動しました。
そしてこちらは、紙ではなくてセルロース製。
エンボス加工が施されていて、100年前からこのような技術があったのか!と驚かされました。
眺めるのも可愛いけれど、大切に額縁に入れて壁に飾るのもいいかもしれません♪
三浦はこちらのカゴを購入。
優美な曲線と控えめな取っ手のバランスが絶妙で、お店の少し離れたところからすでに目が釘付けでした(笑)
こちらは日本製の手編み。
どれくらい前のものかはわかりませんでしたが、とても丁寧に編まれていて、360度どこから見ても美しいです。
置き入りのドライフラワーを飾る花瓶として大切に使おうと思います♪
そして、キラリオの撮影スタジオに似合いそうな鳥の形をした木製オブジェも購入しました。
こちらは、どれも作家さんがひとつの木材から作られる一点もの。
色味や木目、一つとして同じものはなく、自分にとって一番しっくりくるものを選ぶ時間がまた楽しかったです。
実際にスタジオに飾ってみると、とっても素敵にお部屋に馴染みました。
自分にとってお気に入りのしっくりくるものでお家が溢れたら、さらに居心地のよい空間になっていくんだなと改めて感じました。
数十年前のものから、古いものだと100年以上前のものまで、
蚤の市では、ありとあらゆる品が時代や海を越えて集まってきます。
自分の手に渡るまでの間に、いろんな人に大切にされてきたからこそ、今ここで出会えたと思うと、より愛着が沸き、大切に大切にしたいなという気持ちになりますよね。
皆さんも、ぜひ弘法市をはじめとした蚤の市でお気に入りの品を探してみてはいかがでしょうか?
▽東寺
〒601-8473 京都府京都市南区九条町1
※弘法市は毎月21日開催、雨天決行
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