兵庫県中部のやや東に位置するのが丹波篠山市。
かつては丹波国(たんばのくに)と呼ばれ、京都への交通の要所として栄えた歴史があり、町並みや祭りなどに京文化を感じることができます。
先日「百人百色」でご紹介をさせていただいた、木工と暮らしの店『6』rockの荒西浩人さんが住まわれているのがこの丹波篠山市。
とてものどかで風情溢れる素敵な町丹波篠山市を、取材後にぶらりと旅してきました。
荒西さんの取材記事はこちらから
https://www.kirario.jp/content/story/273.html
徳川家康の命令で建てられた城
まず向かったのは、篠山城 大書院(ささやまじょう おおしょいん)。
慶長14年(1609)徳川家康の命により西国諸大名が動員されて築かれた篠山城大書院は、天守のなかった篠山城の中核をなす建物でした。
廃藩置県後の廃城令によって日本各地の城の多くが破却されるなか、大書院は難を逃れたものの、昭和19年(1944)1月6日の夜に惜しくも焼失してしまいました。
その後、市民の熱い願いと尊い寄付によって平成12年(2000)4月に再建が成り、かつての姿を取り戻すことができたそうです。
大書院は、木造建築物としては壮大な建物で、京都の二条城の二の丸御殿にある"遠侍"と呼ばれる建物と極めて似た造りです。
近づいてみると、屋根の部分などの繊細な造りが見てわかります。
篠山城の周りには立派な石垣や門、お堀が。
周りにもその当時を連想させるような建物が建っているので、なんだかタイムスリップをしたかのような錯覚に陥ります。
大書院の前には、庭園跡の概略図が書かれています。
ここのスペースはどのように使われていたんだろうか、と考えを巡らせてみるのも楽しみ方のひとつ。
大書院の横には、青山神社という神社が。
緑豊かな境内には御神木が残されています。
青山神社を過ぎると、現れる階段を上ると、見晴らし台が。
そこには、緑豊かで心癒される光景が広がっていました。
オレンジ屋根の建物はなんと小学校。レトロな外観がとても素敵ですよね。
ずっと、ここでゆっくりしていたいくらいの景色ですが、次の目的地へ向かいます。
レトロな町並み広がる、河原町妻入商家群
篠山城を楽しんだ後は、河原町妻入商家群を散策しました。
かつての篠山の商業の中心で、約600mにわたり「妻入」という建築様式の商家が軒を連ねています。
こちらはなんと、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されているんです。
歴史的な町並みを大切に保存されながらも、古民家を改修した新しい店舗も増えてきており、歴史を感じながら、食事や買い物を楽しむことができます♪
みなさまもお気に入りのお店を探してみてはいかがでしょうか?
丹波篠山といえば丹波焼
続いての目的地は、篠山城から車を走らせること約20分。
当時宿場町として栄えた今田地区には800年以上もの歴史を持つ焼き物「丹波焼」の窯元がたくさんあります。
丹波焼といえば、全国的にも有名な日本六古窯の1つであり、「日本遺産」としても選定されています。
窯元それぞれに違った特徴があるので、器好きの方には堪らない場所なのではないでしょうか!
たくさんの窯元があるなか、今回は2つの窯元を巡りました。
まず、訪れたのは、省三窯。
素朴で飽きのこない、ぬくもりのある作品を一つ一つ手作りされています。
丹波焼の伝統を踏まえながらも新しい感覚で日々の暮らしに馴染むような器たちが揃っていました。
次に訪れたのは大我工房。
白い漆喰壁が素敵な店内は、伝統を感じながらも、モダンな印象。
丹波焼は黒や茶色の土ものが伝統的とされてきましたが、大雅工房の器シリーズ「TAIGA」は、趣きがまったく異なる青や黄色などの、ポップでカラフルモダンなデザインが主流です。
今のニーズに答えられる丹波焼を常に追い求めて、製作されているそうです。
私は、こちらの大我工房でいくつかお皿を購入しました。
白色にまだら模様が、モダンな印象のお皿は、サラダや果物を食べるのにぴったりなサイズ感。
白いお皿にカラフルな野菜や果物が映えそうです。
そして、お店のロゴと同じ、ブルーカラーの豆皿も購入。
ブルーのお皿ってなんだか食卓をガラッと洗練されたおしゃれな雰囲気にしてくれる気がしていて、まずは取り入れやすい、豆皿から挑戦してみることにしました。
このお皿たちを使って食事をするのがとても楽しみです♪
皆さんも窯元巡りをして、お気に入りの器を見つけてみてはいかがでしょうか?
いかがでしたか?
丹波篠山市はのどかで歴史を感じられる素敵な町でした。
兵庫付近へ行かれる際は、ぜひ時代を超えたような旅を楽しめる丹波篠山に訪れてみてください♪