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ママが『まま』でいるために|vol.4

-改めて知る本当の自分- "みるまに"中組温子さん

こんにちは、kirarioインテリアの三浦です。
皆さんは仕事と子育てについてどのように考えておられますか?
仕事と子育てのペース配分や心の持ち方など、100人いれば100通りのスタイルがあるのではないでしょうか。
私はまだ家庭を持っていませんが、いつか結婚して子どもが生まれたら、仕事も夢中で頑張りたいし、笑顔の絶えない明るい家庭を築きたいなとおぼろげに考えています。
でも、周りに子育てと仕事を両立している人がまだ少なく、自分の中にはっきりとしたイメージが出来ていないのが現実。
世の中のママは、どうやって仕事と子育てを両立しているんだろう…?という疑問がずっと自分の中にありました。
そこで、"自分らしく"仕事と子育てを両立されている先輩ママにお話を伺い、記事にすることに!
この企画をきっかけに、育児と仕事の両立に悩んでいる方や両立のイメージが持てない方に寄り添うことができれば嬉しいです。

今回インタビューさせていただいたのは、刺繍作家や数秘読み師としてご活躍されている"みるまに"こと中組温子さんです。中組さんは、プライベートでは、小学校6年生の息子さんと3年生の娘さんを育てられている二児の母。
※"みるまに"さんのお仕事については、こちらのインタビュー動画でもご紹介しております♪
https://www.kirario.jp/content/lifestylerecipe/recipe42.html

そんな中組さんに仕事や子育てへの考え方についてお話を伺いました。
ママでありながらも、自分らしくいるためには…?
子育て真っ最中の方も、子育てがひと段落した方も、いつか子どもが欲しいなと考えておられる方も、仕事や子育て、生き方に対するヒントが見つかるかもしれません。
今回はフリースペースヨルの真ン中(インタビュー記事:https://www.kirario.jp/content/story/160.html)で定期的に行われているワークショップの様子と共にお届けします。
是非ご覧ください!

人と人とが繋がるお仕事





――どのような経緯で"みるまに"としての活動を始められたのですか?
「"みるまに"として活動を開始したのは、2016年の秋です。
会社員をしながら、Instagramで趣味で作った刺繍の作品をアップしていて、それを見たお客さまからオーダー希望のご連絡が来たのが、"みるまに"を始めたきっかけです。約1年半会社員をしながら、副業という形で活動していたのですが、2018年の3月に会社員を辞めて"みるまに"としてのお仕事に専念することにしました。」





――会社を辞められたきっかけは何だったんですか?
「勤めていた会社は建材メーカ―で、メーカーからメーカーに商品を売るお仕事でした。仕事は大好きだったんですけど、最終的に商品を選ぶエンドユーザー(家を建てたい方)と直接話す機会が無く、作っているものがどんなふうに役に立って、どんなふうに喜んでもらえているのかわからないところに物足りなさを感じていました。
でも、"みるまに"の仕事は違ったんです。遠方の方には郵送してメールのやり取りで感謝の言葉をもらったり、会える距離の方には直接渡してその場で身に着けてもらったりすることができて、こんな喜びがあるんや!って気付いたのが、働き方を変えていきたいなと思ったきっかけのひとつです。
2人目が生まれて1年後くらいから、色々な事情で育児の面で家族に頼ることが厳しくなり、夫が専業主夫をしていたんです。"みるまに"としての収入は、家族で暮らしていけるほどではなかったので、夫婦で相談して夫にまた働いてもらうことになり、会社員を辞めることになりました。」



――ご主人が専業主夫をされていたんですね。その当時は珍しかったのではないですか?
「そうですね。当時は専業主夫がまだ珍しい時代だったので周りから心配されたこともありました。でも、私からしたら、夫に家や子どものことをすべて任せられて仕事に専念できる環境がありがたかったです。もちろん、長く続けていくと全部1人で背負うというしんどさを感じることもありましたけどね。」





――"みるまに"としてのお仕事に専念されるようになってからは、どのように活動されていたのですか?
「会社員時代からオーダーを受けたり、ワークショップを開催していたので、開業手続きをしたくらいで、やっていることは始めた当初から変わっていないです。
お客さんが増えていったり、呼んでいただく機会が増えたり、「ヨルの真ン中」で皆で仕事することで自分のお客さんではない人が知ってくれて、そこからつながったりと、自然と仕事が拡大していった感じです。多くの方に知っていただけるようにいろんな所に出店したり、Instagramやブログでの発信は行ってます。
会社員の時は、企画をする部署にいて、営業部が取ってきた仕事をやっていくというスタイルだったので、会社員辞めてからは営業も自分がやらなきゃと思ってたんですけど、人と繋がっていくだけで勝手に営業に繋がるというか。ワークショップをしていても、いつも来てくれている方がお友達を連れて来てくれたり、人の縁でやってこれてますね。」





取材当日は、ワークショップの様子を撮影させていただいたのですが、皆さん中組さんに相談しながら楽しそうに、それぞれ思い思いの作品を作られていました。
中組さんが耳に着けられいるピアスも、中組さんの作品のひとつです♪

仕事と家族との時間。バランスの葛藤



――お仕事と子育てを両立するようになって、葛藤はありましたか?
「集中力がぶつ切りになることですね。子どもがいなかったらどこまででも出来てしまうのが、何時までに晩御飯の支度しなきゃってタイムアウトがあるのが最初はしんどかったです。"みるまに"としての自分と、母としての自分のギアをガチャンと切り替える作業がしんどくて、『何でご飯作らなあかんの!』『もういやや!』とか言ってました(笑)」





――その葛藤をどのように乗り越えられたのですか?
「子どもと夫のことがすごく大好きで、本当は家族を優先させたい自分に気付いたんです。本当は休みの日は家族と過ごすことを大事にしたかったのに、自分は仕事優先の人間だって勝手に思い込みすぎてたんです。そうじゃなくて、自分は家族と過ごすのが好きだったって気付いて、家族との時間を優先するようになったら、すごく楽になりました。
仕事の時間は仕事を目一杯楽しむけど、家に帰ったら家族優先。お客さんからメールがきても、子ども達と過ごす時間に専念するっていうように、優先順位を自分で認知したことが楽になったきっかけですね。
自分にとって何が一番大事なのか認識できたというか。仕事も大事だし、自己表現も大事だけど、家族と過ごす時間が自分にとって一番の安定に繋がってることに当時は気付いていなかったんです。」

家族円満の秘訣は切替の早さ





――お子さまは中組さんのお仕事に対してどう思われていますか?
「何をしているかよく見えて、良いみたいです。会社員の時も数回会社に連れて行ったんですけど、お母さんが何の仕事をしてるかは、わかってなかったと思います。でも、今の仕事は、家の中のオープンな場所で作品を作ったり、ワークショップの準備したりしてるので、子ども達も私の仕事内容をよく把握してくれてます。出かける時も『今日は何の仕事なん?』って聞いてくれて、それに答えると納得してくれてますね。子ども達が大きくなって自分の仕事を選ぶ時にも、選択肢としていろんな仕事を知っている方がいいと思うので、私の仕事をよく理解してくれてるのはいいなと思います。」



――お話を伺っていると、中組さんのご家族はすごく仲がよさそうですよね!家族円満の秘訣は何ですか?
「切り替えをすることですかね。子ども達がめちゃくちゃ切り替えが早いんです。嫌なことがあっっても、怒られてもケロっとしてて(笑)
夫は話し合って解決するのが好きな人で、そのおかげでいろんな話が出来てるんですけど、落としどころが見つかるまでずっと話し合うタイプなんです。夫婦2人だと、喧嘩しても『晩御飯の時間だから今は美味しく食べよう!』っていうのが出来なかったんですけど、子ども達はそれができるから、今は3対1でそういう空気感を作ってます(笑)そのおかげで家族みんなの切り替えが早くなって、引きずらなくなってきましたね。
不機嫌のスイッチって、入ってしまったら引っ込みがつかなくなることもあると思うんですけど、子ども達にはそれがないから、見習ってます。」



※フリースペース ヨルの真ん中代表の馬場さん(インタビュー記事: https://www.kirario.jp/content/story/297.html)のお子さまをだっこされている中組さん

――お子さまの存在で、家庭がより明るくなっているんですね!ほかにも子育てを通してお子さまから学ぶことはありますか?
「めっちゃあります!学ぶことばっかりです。
私は、誰に対しても態度が変えられない性格なので、子どもにも大人と同じように接してしまうんですけど、子ども達はそれを違和感なく受け入れてくるんです。自分の世代からしたら、親は絶対的でちょっと怖い存在だったので親に悩み事を相談することは少なかったんですけど、子ども達は学校であったことや友達のこと、何でも私に相談してくれるんです。
世界の切り取り方が違うというか、自分よりもずっと柔軟で自由で寛容で、人のことを信頼したり肯定的に見る力もあって、進化した存在だなと感じています。表現が難しいんですけど、アウストラロピテクスがホモサピエンスから学ぶみたいな感じです(笑)なので子どもたちの言動から学ぶことが多いですね。」



――お子様の相談にはどのように、答えられるんですか?
「こうしたらいいよ!とかは言わないですけど、会話の中で自分の考えは言います。例えば子どもが何かした時に『お母さんはこう思うよ』『その話を聞いて感じたことを言うね』って、答えは見つからなくても自分の中にある思いを伝えるようにしていているので、子ども達はそれを受け取ってくれてるのかなと思います。
長男が道徳の課題で答えに悩んでたときに私の考えを伝えたら、『さすが、お母さん!』って言ってくれて、ほめ上手なんですよね(笑)そう言われたら私も嬉しくなって。すごくコミュニケーションの取り方が上手です。今の子ども達って、皆すごく素直で優しくて賢いなと思います。」



――最後に、お子様が生まれてから仕事に対する考え方で変わったことがあったら教えてください。
「自分がしていることがどんなふうに周りに影響するかを考えるようになりました。違う言葉を使うなら、”自分本位でなくなった”ですかね。人は1人で生きていくことができないし、誰かがいて自分の存在が成り立っているっていうのを、子どもの存在によって知ることができました。例えば自分がご飯を作らないことによって、子どもがお腹を空かせるという影響が出るとか。これって1人だとわからないじゃないですか。自分がお腹減ってても、作業に集中してたら、しっかりとご飯を作らなくても適当に済ませることができるので。
自分の行動1つひとつが誰かに影響を与えていることの重要性に気付いたら、仕事をするうえでも、自分の行動や言葉、表現1つがどんなふうに人に影響するか配慮しようという意識が深まった気がします。」


いかがでしたか?
自分は仕事優先の人間だと思い込んでいたけれど、本当は家族と過ごす時間が自分にとって1番の安定の源だと気付いたという中組さん。
仕事や育児など目の前のことで頭がいっぱいになると、自分の本当の気持ちや自分にとって大切なことを見逃してしまうこともありますよね。
そんな時も、少しでも自分を内観する時間をとることができれば、中組さんのように、自分にとって何が1番大切なのかがわかり、自分にとって心地よい優先順位をつけられるようになるのかもしれません。

"みるまに"さんの作品は、HPのほか、ワークショップを開催されている「フリースペースヨルの真ン中」でもご購入いただくことができます。
"みるまに"さんをはじめ、素敵な女性フリーランスの方々が”自分に還る場所”をコンセプトにそれぞれのお店や教室、工房を運営されていますので、ぜひ足を運んでみてくださいね♪













<みるまに>
Instagram:https://www.instagram.com/mirumani/
HP:https://mirumani.buyshop.jp/

<フリースペース ヨルの真ン中>
〒 612-8209
京都府京都市伏見区下鳥羽南六反長町32
TEL:075-748-8815
※各ショップの営業日等は、HPもしくはInstagramをご確認ください。

▶HP
https://yoru-naka.shopinfo.jp/
▶Instagram
https://www.instagram.com/yoru_naka/


 

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