「ただいまー!幼稚園おわったー!」
金曜日、帰宅するなりリュックをポーンと放り投げる子ども達。
「おかあさん、今日のおやつはー?」と声も明るく弾みます。
彼らの1週間の頑張りを労うために、少しだけ豪華なおやつを用意する金曜日。
今週もよく頑張った!楽しい週末の始まりです。
リズムのある日々と、そうでない日々
ほんの数年前。子ども達がまだ乳幼児だった頃、「あれ?今日って何曜日だっけ?」と思うことがよくありました。
細切れの睡眠、3時間おきの授乳、おむつ替え、その他もろもろの家事。
昼夜なく一生懸命で、生活のリズムを感じる間もなく1日1日が過ぎていったのを、懐かしく思い出します。
子ども達は成長し、上の子は年中さん、下の子もプレ保育という形で、平日は幼稚園に通うようになりました。
そこから、曜日感覚がはっきり戻ってきて、「週休2日」という暮らしのリズムが刻まれるようになりました。
週休2日のリズムが生む、メリハリある日々
平日5日間は個々で頑張って、週末は家族で楽しいことをする。
私も子ども達も、このリズムがあるからこそ、「よし、もう少し頑張ろう」と日々ふんばれているように思います。
それはまるで、ゆるやかな山道をすすむハイキングのよう。
登るルートは家族バラバラでも、目指す頂上は同じ。そこでの時間を家族で楽しんだら、また次の山へと向かっていくのです。
それを繰り返すうちに、足腰が鍛えられ、楽しみ方も増えていく。
慣れないうちはあちこちにできていた靴擦れも、次第に治っていく。
子どもの成長に伴って起こる、さまざまな変化に、私たちはこうして順応していくのですね。
次の1週間も頑張るためのガソリン
楽しい週末を過ごしたら、きまって寂しい気持ちになるのが、日曜日の夜です。
この日だけは、普段禁止している食事中のテレビを解禁。夕飯を食べながら家族みんなで「ちびまる子ちゃん」と「サザエさん」を見ると決めています。
これは、私自身が幼い頃に大好きだった習慣でもあります。
週末の最後を笑って過ごすことで、明日への活力が生まれる。
こういう暮らしのなかの遊びも、今は気軽に取り入れられるようになりました。
テレビを見ながら夕食が終わり、キッチンで食器を洗っていると、リビングから楽しそうな声が聞こえてきました。
夫の膝の上に座り、ふざけあう3人。
私は食器を洗う手をとめ、記念にカメラのシャッターを押します。
この写真は、また次の山を登るためのお守りになる。そんな風に思うのです。
春は変化の季節。弾むように、新たなリズムを刻んでいきたい
新学期目前。お子さんの入園を控えたご家庭では、生活の変化に不安を抱えるお母さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
数年前の私も、まさにそうでした。
子ども達と過ごす「時間」が圧倒的に減ってしまうことが、どうしても不安だった、あの頃。今では、離れる時間があるからこそ、一緒に過ごす時間がいつもより特別になるのだと感じています。
我が家もこの春から、下の子が晴れて年少さんになります。変わる暮らしに一抹の不安はありつつも、そうした変化にうまく心を合わせながら、朗らかに暮らしていきたいです。