キラリオインテリアの山岡です。
キラリオのある京都では、障害のある方たちに対する社会の理解を深めて自立と社会参加を推進するため、障害のある方たちが関わって作られた製品(「ほっとはあと製品」)の普及促進や製品開発、販路拡大等の取り組みを行っています。
※京都府・京都市では、障害者施設や地域共同作業所において、作業訓練の一環で制作した製品である「授産製品」を、独自のネーミングで「ほっとはあと製品」と呼んでいます。
今回は、その取り組みの活動拠点として運営されている「はあと・フレンズ・ストア」さんをご紹介したいと思います。
「はあと・フレンズ・ストア」は、京都・新京極通りを四条通り側から入って1筋目を右に曲がった細い路地「花遊小路商店街」の中に店舗を構えていらっしゃいます。
新京極通りは京都で最も古い商店街で、三条通と四条通の間をつないでいます。
映画館や専門店、ゲームセンター、お土産物屋さん等々昔から続く老舗や寺社が共存している異種雑多な商店街で、京都の観光名所として常に賑いをみせている場所なんです。
今回お話を聞かせてくださったのは、店長の浅井舞さん。
「はあと・フレンズ・ストア」は元々京都市が京都府高齢・障害者雇用支援 協会に運営委託をされていたところを、昨年10月〜NPO法人への事業委託となり、現在に至りますが、浅井さんは協会の頃から「はあと・フレンズ・ストア」に務め、携わってこられています。
お店の中には、かわいらしいイラストのトートBAGやTシャツ。小物からお菓子に至るまで、多種多様な雑貨が並んでいます。
「ほっとはあと製品」の販売所の多くが、登録さえしたら誰でも商品を並べられる販売方法なのに対して、「はあと・フレンズ・ストア」では、これは売れる!と思ったものをスタッフがセレクトして販売するという「セレクトショップ」形式なんです。
それは、「はあと・フレンズ・ストア」のモットーである、障害のある方の自立支援の促進に所以するもの。
福祉施設だから買おう。というものではなく、本当にいいと思って買ってもらいたいという想いがあります。
そのためにも、自店だけにとどまらず様々な販路の開発に邁進されているとか。
つい先日、京都マルイで期間限定ショップを出店されていたそうです。
その際の売れ筋が、こちらのティッシュケース。
ゴーヤやなすび、万願寺とうがらしなどなど。食べ物をモチーフにしたティッシュケースにユニークなお顔がたくさん!
こんなのがふとカバンの中から登場したら、ついつい笑顔になっちゃいますよね!
ちなみに、こちらは「Kubo」さんの作品。
不動の人気商品、クッキー。
優しい甘みが人気の秘密だそうです。
今話題のSDGs。
SDGsとは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称のこと。
2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟193か国が2016年〜2030年の15年間で達成するために掲げた目標です。
持続可能な世界を実現するために、17の大きな目標とそれらを達成するための具体的な169のターゲットで構成されています。
SDGsに賛同し、取り組んでいる、または取り組みたいと思っている企業や団体、個人の方がSDGsバッジを購入されます。
「はあと・フレンズ・ストア」では京都市の監修のもと、このバッジの制作・販売を行っており、京都市内の障害者施設に留め具の取り付けや袋詰めを委託されています。
私たちが取材に訪れた際も、このバッジを求めてサラリーマンの方が来店しておられました。
浅井さんの目標は、制作者の方に「はあと・フレンズ・ストア」に置いて欲しい!と思ってもらえるショップにしていくこと。
それがステータスとなり、商品開発や制作にやりがいや生きがいを見出し社会とのつながりを深めていってもらいたい。
そのためにも、商品企画から一緒に取り組むこともしばしば。
「イラストが可愛いからポストカードにしてみたらどうだろう?」とか「これだったらポーチの方が合うかも」とか。
残念ながら「はあと・フレンズ・ストア」では置けないという判断になったものも、他の販売所で扱えないか取り次ぐこともあるそうです。
商品が売れた時の制作者さんの笑顔が、何よりの喜びなんだそうです。
他にはないオリジナルデザインの商品ばかりですので、思いがけずお気に入りに出会える可能性も大ですよ!
是非一度、遊びに来てください♪
<はあと・フレンズ・ストア>
〒604-8042
京都府京都市中京区中京区中之町565-15
TEL:075-221-8033
【営業時間】
11:00〜19:30
※定休日:毎週水曜日・年末年始
https://kyoto-heartfriends.com/